<内部感覚>

<空手との向き合い方:中編>(※クリック)で空手の奥深さについて記しましたが、イメージを覆されたのが“内部感覚”でした。
「強い人=パワーがあって体格がいい人」というのは、一般的に想像されることかと思います。
ところが、空手の世界ではそうではありません。組手はもちろん、一つ一つの技や型も相手がいることを想定して成されているのですが、腕力や脚力を使って攻撃・防御ということではないのです。
空手に限らず、スポーツをするうえで一定の筋肉量は必要ですが、極端な話、内部感覚を上手く使えるようになると、小柄な女性が大柄な男性を吹っ飛ばすことができてしまうのです。一見、ありえないようなことですが、お稽古を通じて体感しています。

“突き(俗に言うパンチ)”を例にすると、パワーを使えばある程度の威力は出ますが、体格に比例します。そして、筋肉痛になり、繰り返すことで、おそらくマッチョ化していきます。極論、相手に勝てばいいのかもしれませんが、パワーには限界があります。
この限界線がないのが、まさに内部感覚で、身体の線(体幹)を意識し脱力(パワーを抜く)して、突きを出すと、本人のダメージは最小限に抑えつつ、重さはグッと増します。

このような感覚は着実に鍛えられていますが、またまだ研究中です。
コチラの動画(※クリック)は、道場イベントの鏡開きならぬ「板割り大会」で、3枚の板を拳一つで真っ二つに打ち抜いた瞬間をとらえたものです。我ながら、上手く内部感覚を使えた事例だと思います。

次回は<真っ直ぐな姿勢>について投稿していきます。

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