おすすめ本 その1『太極拳が教えてくれた人生の宝物』

おすすめの武道関連本を聞かれることがあります。
何冊かありますが、まず一冊目にサクッと読める本として、こちらをご紹介しています。

著者は、在日フランス人のキャリアマネジメント専門家です。
日本で太極拳を学んだあと、武当山という中国武術の聖地のような場所で3ヵ月間の修行を積み、その記録をこの本にまとめています。
当地の生活や稽古内容、師匠や稽古仲間との交流が生々しく描かれています。

昔、ある方から聞いたことがあります。
(本場の伝統的な)中国武術の先生は、弟子を2種類に分けていて、一般の弟子にはどんどん新しい技や型を教えていくが、本当に目をかけている弟子にはなかなか新しいことを教えず、ひたすら基本的な鍛錬(基本功といいます)ばかりさせるそうです。そして、鍛錬を積み重ねて身体の準備が出来ると、その段階に応じて一つずつ新しい技・型を教えるとか。
著者が中国にいたのはわずか3ヵ月ですが、日本で一定の基礎を学んでいたことと、修行への熱心さが評価されたのでしょう、それはもう物凄い量の基本功を指示されていて、他の人が楽しく新しい技を練習しているのに、この方はひたすら鍛錬、鍛錬の毎日です。
でも、3ヵ月後の成長、変化もとても大きかったようです。
まさに聞いた通りの教授法です。

帰国後に著者が感じた、気づきが「向こうからやって」くる感覚や、稽古を通じて師匠とつながっている感覚は、私もしみじみ共感するところです。

中国武術や武道だけでなく、何か一芸を身に付ける上で共通する稽古論、子弟論が書かれていると思います。
残念ながら絶版のようで、中古かKindle版しかないですが、ぜひご一読をお勧めします。

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