怪我はチャンス

身体を動かすことは何でもそうだと思いますが、空手も長くやっていれば、どうしてもどこかを痛めることがあります。
一番多いのは膝と腰、あとは肩でしょうか。

なぜ痛めるのでしょうか。
組手で変な当たり方をした等の突発的な事故の類は別とすると、基本的には身体の使い方が悪いからです。

悪い使い方は2パターンです。
・力み: 余計な力みがあって、力がそこに滞ってしまう・相手と接触したときの反発が集中してしまう
・角度: 腰が反ったり、膝が前に流れたりしていて自重が集中してしまう

なので、どこかを痛めてしまったら、逆にそれが自分の普段の身体の使い方を改めるいいチャンスです。
少しでも変な動きをすると、身体がちゃんと痛みとして教えてくれるのですから、痛みが生じない=無理のない動きをするように調整していけばいいのです。

ある方は、三戦立ちがなかなかうまく出来ませんでした。
手を押されると、どうしても何かが邪魔をして崩れてしまうのです。

で、ある時、膝を少し痛めてしまった。そこでそのとき、膝が痛くならないように、なるべく柔らかく、立つようにしたそうです。
そうしたら、いくら押されてもビクともしない。
ご本人も全然耐えている感じは無く、ただ楽になっているだけなのにいくら押されても大丈夫でした。

膝が治ると、一旦また昔の立ち方に戻ってしまいましたが、一度できたことは身体がなんとなく覚えているものです。
少しずつ、痛めた時の無理のない立ち方に近づいていかれました。

痛めた時の対処は、ただ安静にすることだけではありません。
動かせるようでしたら、その範囲でなるべく稽古を続けることをお勧めします。
動きの質をレベルアップさせるいいチャンスになるかもしれません。

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