私の武道歴 その5 ~社会人になってから

今回は、大学時代の空手経験の続きです。

社会人になってからは、会社勤めをしながら、父が設立した武道学館の指導の手伝いをしつつ、自身の研究のために様々な道場・先生方を回りました。
空手の諸流派だけではなく、合気道や中国拳法、各種体操法まで色々と見聞し、どの先生も非常にご親切に教えてくださいました。

様々なメソッドを経験してよかったのは、メソッド間に共通する部分を探ることで、武道全般に通用する大事なエッセンスが分かりやすくなることです。
その上で、自分が父などから今まで習ってきたものを見直すと、父の言葉では表現されていなかったこと、自分が理解できていなかったことが、見えるようになりました。
また、こだわるべきはそのエッセンスであり、それに抵触しない枝葉の部分で変にこだわったり、縛り・縛られるような稽古はしないよう心がけるようになりました。

そして、どのメソッドも最終的な到達点はほとんど同じで、手段が異なるに過ぎないということも、肌身を持って知れました。
ただ、その手段によって、人の向き不向きが分かれる部分があり、その向き不向きは、個々人の体癖や気性によるところが大きいようです。

この経験を踏まえ、武道学館は、なるべく色々なメソッドを提示できるようにしたいと思っています。
もちろん中心となるものはありますが、それと多少相性が悪いだけで、折角始めた武道でなかなか目が出ないというのはもったいないので、私がこれまで経験した中から良いと思えるものを、一緒に試行錯誤しながら工夫・研鑽できる道場でありたいと思っています。

次回からは、社会人になってから回った中で、特に影響を受けた経験について書いていく予定です。

まずは見学から!

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