鏡に慣れない

鏡を見ながら練習しても良いか、時々ご質問を受けます。
「時々チェックするため程度に見るならOKですが、慣れすぎないほうがいいですよ」
とお答えするようにしています。

何度かこのブログで書いていますが、大事なのは内部感覚です。
鏡に慣れてしまうと、内部感覚に意識が向かわず、見た目で身体を捉えるクセがついてしまう可能性があります。
本当は、自分の内部感覚で動きを捉え、修正までできるようにしていただきたいのです。

外的な見た目はほとんど変わらなくても、内部の働きは全く異なることさえあり得ます。
技の効き方も全く変わります。
この点が、あくまで表演であるダンスや舞踊と武道が異なる点と言われますが、ダンスや舞踊でも、本当に内部から動けている人は、見た目にもそれが表れていますよね。

外部の動きは、内部の働きの結果として生じるもの、というのが基本認識です。
空手は、あえて外形の型を決めることで、内部の働きを引き出す、というアプローチを取っていると思いますが、見た目のキレイさや力強さにこだわるあまり、内部へ意識を向けるのが疎かになるのは避けたいものです。

鏡は、初心者でまず空手の動きを身につけたい場合や、自主練時にチェックする程度に留め、基本は何も見ずにやるのが良いでしょう。

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