<護身術>

護身術と聞くと単に制圧を目的とした術技というイメージでした。
そもそも空手自体“黒帯=厳つく明らかに強そうな人”というイメージを抱いて武道学館に入会しましたが、それはあっという間に覆されました。
実際は“インナーマッスルが鍛えられたしなやかな体”の方が義とされると知り、小柄な女性でも強くなれると確信して、怖いもの知らずになったような気がします(笑)

空手を始めて3年半ほど経ちますが、今では大半の道場生を崩すことができます。
信じ難い話ですが、軸と足腰がしっかりしていれば、相手の体格は関係ないということを実践を通じて体感しています。

内部感覚(※クリック)で極論、相手に勝てばいいのかもしれませんが、パワーには限界があります。この限界線がないのが、まさに内部感覚で~と経験談を書きましたが、体幹が真っ直ぐ細い線のようになっていれば、相手を崩すことができます。逆に、圧力等をかけられても崩れずに済みます。

護身には様々なパターンがありますが、共通しているのは“とにかく力まないこと”です。もちろん、パワー勝負でどうにかなる場合もありますが、体格差があるとさすがに厳しく、余計なエネルギーを使うので疲れるだけなのです。
ポイントは“いかに接点を意識せず、内部感覚に集中できるか”だと思います。
力みが生じた瞬間に相手は察します。そのため、あたかも一人でストレッチをしているような感じで手首を回したり、腕を上げたり、腰を落としたり…要はシンプルに自然体の状態に整えることができれば、相手は知らない間に崩れてくれます。

護身術のお稽古中に技が決まると、道場生が「え?今のがいいの?」と言いますが、むしろ“それくらいの感覚”で臨めれば成功です。かと言って腑抜けになってしまうと、言葉通り何も起きません。
力まず(パワーではなく)、頭のてっぺんから足の爪先まで意識を通す(内部感覚に集中する)と想定外の重さが生じます。
この光景を「魔法みたい!」と表現される方もいますが、決してスピリチュアル的なことではなく、原理原則に基づいた結果なのです。

次回は<花・水・空気…宇宙!?>について投稿します。

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