上達曲線⑤ 停滞期の克服

面白い記事を見かけたのでここでシェアいたします。

DIAMIOND ONLINE 天才にもおとずれるプラトーの正体とは?

以前、当ブログでも上達曲線について触れました。
あの中では、入門から一定レベルに達するまでにフォーカスしていましたが、今回ご紹介するこの記事では、一定レベルに達した後の停滞期(プラトー、学習高原)について書かれています。

詳しくは記事をお読みいただきたいのですが、少々引用いたします。

「この時期はどんなに練習を重ねても、本人にとっては技術が少しも伸びていかないためとてもつらい時期なのです。」
「このプラトーの期間中、脳は知識を整理して使える形に作り変える作業を行っています。この知識の熟成期間を経ることで、頭の中の知識は使える知識として整理された形になる。」
「応用が利き、思考速度も速くなるため成績も一段上げることができる。」

これは、仕事や勉強だけでなく、空手の稽古でも全く同じことが言えます。
早ければ黄帯や緑帯レベル、遅くとも茶帯で一旦の停滞期に差し掛かりますが、ここで止めてしまっては本当にもったいないと思います。

ここからが本当の稽古であり、本当の面白さに気づくチャンスです。

この時期の稽古で大事にしたいのは以下の3点です。

①量を重ねる
②基本に立ち返る
③癖を直す

①、②に関しては言うまでもありません。
目に見える上達がないとしても、①量を落としては停滞期を脱することはできません。
その際、量を重ねるべきは、②基本。
それこそ、立つ、歩く、ただ突くといったごくごく基本的な動作です。

③について少し詳しくご説明すると、この時期、上達を阻害しているのはご本人がもともと持っている癖なのです。姿勢や力みの癖です。
実は最初から阻害要因として存在していたのですが、②を追求する上で、はっきりと顕在化してくる、という方が正確かもしれません。

こちらのブログでも書いてくれていますが、癖の克服は容易ではありません。
長年かけて染み込ませてきた癖が、週何回か稽古するだけであっさり消えるはずはありません。
普段からの意識付け、心掛けが必要です。
日常での歩き方、ちょっとしたときの姿勢、これらに目を向け、修正していく。
これの積み重ねで、少しずつ変化が生じ、ご本人にとっての当たり前(=癖)が書き換わってくるはずです。

いわゆる空手、鍛錬をしている時だけでなく、日常に落とし込むことで停滞期を脱することができるし、単なる趣味の習い事を超えたものとして、空手を活かすことができるのではないでしょうか。

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