<抜きを使う>

一般的にも「緩急をつける」という言葉はイメージしやすいと思います。
ダンスなどの動きの強弱に近いニュアンスですが、空手もキレがあるとやはり見映えがいいものです。

「急」は威勢よく勢いをつけてキメれば、それなりにできますが「緩」はなかなか難しいと実感しています。
過去に<力みとゆるみ>(※クリック)について書きましたが、一つの動きの中でしっかり緩急をつけられるようになるには、まだ時間が掛かりそうです。

同時に、緩があっての急だということを、お稽古中に身をもって感じるタイミングが増えました。

例えば護身術で、リアルを想像して(嫌ですが!)道端で突然見知らぬ人に腕を掴まれたとすると、想定するにはおそらく鬱血するレベルの力で掴んでくると思います。
通常の場合は当然、掴まれた側は反射的に同じように力が入りますが、そこで<抜きを使う>と相手の手からスッと腕を解放することができるのです。

護身のみならず攻撃も同様で、突きも“フッと抜いてスッと出す”ことができれば、非常に受け難い拳になり、移動でも<鼠径部>(※クリック)を“フッと抜いてスッと進む”ことができれば、全身が体重以上の重い塊になります。

腑抜けではない“抜き”…繊細なコントロールが必要ですが、課題の一つとして意識していきたいと思います。

次回は<小手先の動き>について投稿します。

まずは見学から!

お問い合わせフォーム