前回の記事に引き続き、今回はBパターンの方について詳しく見てみます。
■傾向
Bパターンの人は、なかなか型を覚えられない、見栄えよくできない、組手もいつも押され気味、、そんな思いに囚われてフラストしてしまうかもしれません。
Aパターンの人と比べてしまうと、残念な気持ちになることもあるでしょう。
でも、そこで倦まず弛まず、稽古を続けて欲しいのです。
無駄な稽古はありません。
身体の内部の変化は確実に生じています。それが表に現れるのに時間を要するだけなのです。
■対策
大事なのは、すぐに成果を求めないこと、成果に直結しそうな稽古ばかり行わず、地道な稽古に目を向けて、続けることです。
根本的な立ち方、歩き方、突き方の稽古を、最初は何をどうしたらいいのかすら分からないと思いますが、続けてください。
どこかの時点で、「あっこれか」と思えるタイミングが来ます。
それが上達曲線が上向いたサインです。それが訪れるのを楽しみに、稽古を続けてください。
それまでの紆余曲折がある分、学ぶものも多いはずです。
個人差はありますが、地道に稽古を重ねていけば、ある時点で身体の質が変わり、グッと上達が進む時が来ます。
私が見てきた中では、そこまで至ることさえできれば、地道な努力が習慣化しているだけに、結果的に大きく上達している人が多いです。
Bパターンの人は、大器晩成型とも言えると思います。
さて、以上のA、Bパターンの傾向と対策を踏まえて、次回は上達曲線と審査との関係性について考えてみたいと思います。