<力を抜く>

突きや蹴り、受けの技を行う時に、強く突こう、速く蹴ろうと思うほど、力んでしまいます。
<内部感覚>(※クリック)で「強い人=パワーがあって体格がいい人」ではないと記しましたが、不思議なことに威力・スピードともに質を上げるには、力だけでは限界があります。

個人的には、この感覚的なことを体現できるようになるために、試行錯誤しながら、お稽古を通じて少しずつ感覚がわかってくることが、空手の魅力でもあると思っています。

同時に力を抜くというのは、日常生活においても実践するといいなと感じる時があります。
現在の仕事は主に社内の人材育成なので、研修等、大勢の前で話すことが度々あるのですが、開始前にフッと力を抜くと、比較的自然体で臨むことができます。

力みは身体的にいい影響はなく、シビアな場面では緊張感が増し、言動も堅苦しくなるということを日常生活の中ですら感じるので、改めて考えると、そりゃ空手の動きにはダイレクトに出るな…と(笑)
そして、特に冬は肩に力が入りがちですが、館長に「寒い時も力まない方が温かくなる」と言われたこともあります。

力を抜くための方法は、人それぞれ異なると思いますが、私の場合
腕を上げる時:なで肩にし、指先を何かに引っ張られているように
足を上げる時:肚(ハラ)を起点に
で、謂わば“操り人形”をイメージしています。

基本動作・移動・型・組手に共通して“脱力”はポイントになるので、いつなんどきも!しなやかに、速く強く動けるよう、引き続き模索したいと思います。

次回は<視界を広げる>について投稿していきます。

まずは見学から!

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