「空手を習っています!」と言うと、2020年東京オリンピックの追加競技になった影響もあるのかもしれませが、多くの方が「組手?形(型)?」と反応されます。
武道学館の審査は組手重視か型重視を選択して受審することができるため、主に審査課題に向けた稽古内容になっていますが、時間割の中に“練体法=軸や肚など、多くの武道武術に共通する身体づくりの方法”を研究するコマがあります。
キレキレのかっこよさは全くなく、映えない動作ばかりですが、入門当初から練体法のお稽古を気に入って、継続的に出席しています。
立禅や動功などを行い、本当に地味な光景ですが、今のレベルに成長することができたのは、このお稽古で学んだことがベースとなり、空手の基本的な技や身体の使い方に活かせているのだと思います。
館長がご担当のコマですが、指導は異次元の言葉ばかりです(笑)
それもそのはず、館長の師にあたるO先生(※クリック<館長ブログ>)の表現が要所要所で出てくるので、瞬時に理解しにくいのは、日常生活の思考や発想と違うからかもしれません。
例えば、立禅では花や宇宙、動功では水や空気をイメージして、立ったり動いたりするのですが、毎回試行錯誤をしています。
“花は風に逆らうことなく生えている”
“水や空気は流れたり吹いた瞬間に全てを動かす”
“宇宙は果てしない”
というような解釈で、集中できれば…と頭ではだいぶ理解できるようになったものの、上記をそのまま体現することが次のステップです。
ゴールのある世界ではありませんが、経験を重ねる中で、雑念を消して純粋にイメージすることが、本来人間が持っている重力の発揮に繋がるのだと感じています。
シンプルイズベストとはよく言ったものだと、好きな言葉の一つですが、内面的にも外面的にもシンプルでありたいと、空手を通じて色んな気付きを得ています。
次回は<分解組手>について投稿します。