新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
今年も道場で皆さまと稽古が出来ることを嬉しく思っております。

父から道場を継いで4年目となります。
武道学館という場をより有意義にするため、稽古内容の拡充、審査基準の体系化、月謝の改定など、様々な取組みを行って参りましたが、常に念頭にあったのは、「現代社会における武道の存在意義は何か」という課題です。

武術や格闘技とは異なる「武道」としての存在意義を私なりに突き詰めて考えると、「己事究明」という言葉に集約されます。
「己事究明」は、「己を究めて明らかにすること」という意味の禅語で、禅宗では主に瞑想を通じて修行しますが、武道ではそれを型などの身体運動によって行います。
実際、武道を「動禅」と表現することもありますし、武道と禅を併修される方も少なくありません。

「己事究明」を念頭に空手を捉えると、様々な技法は自分に付け足すものというより、それを通じて自分の理解を深める手段であり、稽古相手は競争相手ではなく自分を映す鑑であり、段級は他人と比べるものではなく自分の向上を促すための手段でしかない、ということがよく分かります。

武道学館の稽古もそのようにあるべく、今後もブラッシュアップを続けて参ります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

まずは見学から!

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